一番最初に「健康」というワードに敏感
になったのは、子宮内膜症という病気にか
かり、手術をしたことがきっかけでした。昔
から体型は痩せ方で、月経不順や重い月
経痛、慢性的な貧血にも悩まされていまし
た。そのうち月経が3ヶ月間来なくなり、ひど
い下腹部痛に襲われ婦人科を受診すると、
子宮内膜症の診断を受け、医師から「不
妊症になる可能性がある」と言われたので
す。将来は必ず子供が欲しいと思ってい
たので心底絶望しました。
　そこから「健康」を意識するようになり、
まずは体にとってどんな食事が良いのかを
学んでみようと思いました。独学で勉強し
ていくうちに、「病気になってからではなく、
なる前から予防しておくことが大切だ」とい
うことに気づき、そして予防医学のスペシ
ャリストである「健康管理士」という資格が
あることを知りました。
　HPを見たときに、「あ、わたしが目指した
い社会、やりたいことはまさにこれだ！」と思
って、すぐに申し込みをしました。すでに社
会人でしたので、通信講座という点は今
のライフスタイルを崩さずに学べてとても助
かりました。
　実際に学んでいくと、健康という概念か
ら、体の仕組み、病気の基礎知識、栄養
学、ストレスや認知症など、かなり幅広い分
野で学ぶことができました。特に、栄養学と
女性のライフステージによる体の変化を知
れたことで、自分自身の体への理解が深ま
ったことに加えて、今後世の中の女性の健
康に役 立つ知 識でもあり、生かしていきた
いと思いました。

　資格取得後は、主に健康維持やダイエ
ットを目的とする女性の方を中心に、食事
指導のお仕事を始めました。
ダイエットというと、体重（数字）ばかりに
気を取られ、痩せている＝魅力的という間
違った概念をお持ちのお客様も多いのが
実情です。健康管理士の学習を通して、大
切な栄養素の働きや体に及ぼす影響など
を基礎から理解することができたこともあり、
食事量を極端に減らすのではなく、質の良
い食事選びをすることがどういうことなの
か、それがどう体に影響を及ぼすのか、と
いう部分も伝えることができるようになりまし
た。自然と、顧客満足度も上がっていきまし
た。また、2年間で150人を超える方々をサ
ポートしていますが、「健康管理士」の肩
書きがあることで、信頼度も高まっていった
実感があります。
　他にも、料理講師をしたり、レシピを提供
する活動もしており、栄養学についてお話
する機会も多くあります。最近では「ほす
ぴ 」で 学 ん だCOVID-19につ
いてや、免疫に関する情報を提供するなど、
活用させていただいております。

まず第一に食事です。幼い子ども2人の健やかな成長も
願いながら、家族の健康のために「まごわやさしい」を基本
とする食事の質を意識しています。野菜を食べる重要さは
知っていましたが、健康管理士になってからは、果物の推奨摂取量も
厚労省で決められているということを初めて知り、取り入れるようになりました。
　次に睡眠です。自律神経のバランスを整えるということが、ホルモンバランスやメ
ンタルヘルスに大きく関わっているということを改めて学びましたので、しっかりと質の
良い睡眠を取ることを心がけています。例えば、夜は湯船に浸かって体を温める、晩
御飯は早めに済ませて胃腸を休ませておく、ハーブティーを飲んでリラックスモードに
入る、ということを意識しています。

　私は健康管理士として、また料理講師として、「栄養バランスが良く、美味しくて、
幸せになれる」そんな『実』になる食事を伝えていきたいと思っています。
　特に、女性のヘルスケアという方向での活動を考えています。ブログのプロフィー
ルでは、自分が抱えていた子宮の病気というデリケートな問題を、あえて隠さずにオ
ープンにしているのですが、それは女性にとって身近に潜む病気だということを知っ
て欲しいからです。そして、正しく『実』になる食生活を送ることが、生活習慣病の予
防だけではなく、月経周期が整うことや、月経痛を軽減することにも繋がることを伝え
ていきたいです。
　結果的に、私は26歳で妊娠、出産することができ、家族と幸せな時間を過ごすこ
とができています。今までの経験から学んだことや、食と健康に関する知識を生かし、
一人でも多く女性のQOL向上をサポートすることが、今後の私のミッションだと思っ
ています。