今回ご紹介するのは、日本食文化史・精進料理研究家として「あそれい精進料理教室」の主宰の麻生怜菜さんです。日本大学生物資源科学部で非常勤講師・一般社団法人全国料理教室協会代表理事としても、講師会・研究会などの企画運営・精進料理や日本食文化をテーマとした講演活動など幅広く活動をしていらっしゃいます。
健康管理士の資格に興味を持ったきっかけ、選んだ理由を教えて下さい。
健康管理士の資格に興味を持ったきっかけ、選んだ理由を教えて下さい。
コロナで自粛していた期間に、何かおうちでできることに挑戦しようと思って調べていた時に、健康管理士のことを知りました。健康に対して関心はあったので、多岐にわたる内容はとても面白かったです。健康を維持するためにどのように生活をしていけば良いのか、改めて整理できたと思います。
健康管理士の資格を取得された後、どのように活用されていますか?
健康管理士の資格を取得された後、どのように活用されていますか?
普段は、大学で日本の食文化や、おいしさとは何かということについて講師の仕事をしています。企業さまのレシピや商品開発を行うこともあります。健康管理士を取得したことで、健康増進や疾病予防の知識を組み込んでお話しできる幅が広がったと感じています。健康データの収集や分析も関心を持って積極的に行うようになり、よりデータに基づいて、効果的な健康戦略の立案や改善策の提案ができるようになったかなと思っています。
ライフワークとして15年ほど続けている精進料理教室は、植物性の食材を使って調理をすることが特徴です。野菜を使ってヘルシーというイメージもあって、健康への関心が高い方が多くいらっしゃいます。おしゃべりしながら調理するのが楽しくて、細々とでも続けていきたいと思っている教室です。
難しい点は、食の話題の幅が広いことでしょうか(笑)。料理や調理に関することだけでなく、ベジタリアン・ヴィーガンのレストラン情報や、代用肉の話題、糖質制限の食事内容、栄養素の話など、いろんな話題が出てきます。参加してくださる方の会話のネタを広げられるように、私自身ブラッシュアップし続けていくことが難しくもあり、楽しいと思っている点です。ポイントは、知らないことやわからないことがあったら、その場で聞いて調べて共有することの繰り返しでしょうか。ご参加いただける方に、料理はおいしくて、おしゃべりは楽しくて、知識ネタもたくさん持ち帰れた!と思ってもらえる空間作りができたらと思っています。
健康に暮らすために、ご自身のライフスタイルで気を付けていることを教えてください。
健康に暮らすために、ご自身のライフスタイルで気を付けていることを教えてください。
バランスの取れた食事。旬の野菜や果物・玄米・植物性のたんぱく質・良質な脂質(油)をバランスよく食べること。適度な運動。体を積極的に動かして、心のバランスも安定するようにピラティスを取り入れるようになりました。良質な睡眠。十分な睡眠時間を確保すること。睡眠の質を高めること。寝る前にリラックスするリンパ流しや、呼吸法を取り入れたりして、睡眠環境を整えるようになりました。健康管理士の勉強をしたことで、今までなんとなく、こうすれば健康に過ごせるかなと思っていたことが、言語化して整理できたと思います。
健康管理士として、今後はどのような方向性で活動をしていきたいとお考えですか。
健康管理士として、今後はどのような方向性で活動をしていきたいとお考えですか。
健康管理士としては、健康に関する教育プログラムを作っていけるようになりたいと思っています。イベントの企画や運営は得意なので、健康イベントやセミナー・ワークショップなどの提案につなげていけたら良いなと思っています。特に子どもたちの食育教室や、親子食育教室は、できたら良いなと思っています。健康的な生活習慣の啓発や健康づくりのサポートを、食の立場から、子どもから大人までサポートできるようになりたいです。