今回ご紹介するのは、加齢に対して前向きに準備をしながら素敵な年齢を積み重ね「老華」する生き方=『ポジティブ・エイジング』を提唱され、セミナーや講座の開催、コラムの執筆など幅広く活動をしていらっしゃる五十嵐和恵さんです。
健康管理士の資格に興味を持ったきっかけ、選んだ理由を教えて下さい。
健康管理士の資格に興味を持ったきっかけ、選んだ理由を教えて下さい。
私は、膝と喉の手術、2度のうつ病、喘息、潰瘍性大腸炎、椎間板ヘルニアなど、10代の時からこれまで何度も健康を失い、そうした不調が起こる度に、呼吸する・話す・食べる・歩く・笑う・感情を持つなどの「当たり前」がいかにありがたいことかを痛感してきました。現在も心不全など数々の持病を抱えています。
今から10年以上前、東洋医学の考え方をベースにした医師との出会いによって、体調が少しずつ良い方向に変わり始めました。と同時に、自分の体に対する興味が深まったことで、東洋医学のスクールにも通いました。また、そうしたご縁により、病院内で健康の大切さをお伝えする講師としての仕事にも恵まれるようになりました。
講師としては、30歳の時から約10年間、フードコーディネーターとして飲食関連の仕事で経験を積んでいたこともあり、病院での研修講師も楽しく行うことができました。ただ、回を重ねるごとに、食に関わる肩書きだけで健康管理を伝えることに違和感を覚えるようになり、そんな時にSNS広告で健康管理士に出会ったのです。すぐに「これだ!」と思い受講を決めました。健康管理士は、体のしくみや病気、栄養(食事)のほかにも、私が大切にしている東洋医学や
環境のこと、心、運動も含めて幅広く学べることがとても魅力的でした。試験前の合格対策講座に参加すると、腑に落ちる内容が多々あったことや同じように頑張っている方々の姿に刺激を受け、改めて「がんばろう!」と思えました。しっかりしたサポート体制に感謝しています。
健康管理士の資格を取得された後、どのように活動されていますか?
健康管理士の資格を取得された後、どのように活動されていますか?
主な活動には、講師、個人向けアドバイス、コラム執筆、レシピ監修などがあり、色やメイク、コミュニケーションなどの要素も取り入れています。
私の特徴は体が強くないこと。これは、ある側面からみれば「マイナス」ですが、健康管理士として健康の大切さをお伝えするようになってからは、「健康管理士の知識に自分の経験が加わることは話に深みがでる」と感じるようになりました。そして、数々の辛い経験は「私の強み」だと思えるようにもなりました。私の講座を受講された方から「五十嵐先生の実体験に基づく話は説得力がありました」などの感想をいただいくことも増えつつあり、うれしい限りです。
私はこれまでの経験を活かして「ポジティブ・エイジング」を提唱しています。加齢に伴って体の機能が衰えたり、心が不安定なることは誰にでも起こります。女性は特に30代くらいからの変化や更年期などにより感じやすいでしょう。しかし、それをマイナスに捉えるのではなく、体や心の変化について「正しい知識」を持ち、「予防」への意識を高めることで「前向き」に捉え、素敵な年齢の重ね方=「老華」する生き方を心に抱く。私自身の体験から得たこのような考えを多くの方々に伝え、共有できることが願いです。そして、この考えは「健康管
理士の理念」とぴったり合致していると思います。私にとって健康管理士の資格は「私らしさが活きる資格」。取得して本当によかったです。
健康に暮らすために、ご自身のライフスタイルで気を付けていることを教えてください。
健康に暮らすために、ご自身のライフスタイルで気を付けていることを教えてください。
健康の大切さを語るためには、まず自分の体を大切にすることが第一だと感じています。普段の生活では、東洋医学の考え方をベースに、季節や気候、月の満ち欠けのリズムに合わせた過ごし方や食べ方を実践しています。食材はできるだけ体にも地球環境にもやさしい農薬や食品添加物の少ないものを選択。一回の食事に5つの色(青・赤・黄・白・黒)と5つの味(酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味)をそろえることを意識します。そして、朝起きたときは「今日も一日よろしくね」、夜寝るときは「今日も一日ありがとう。夜勤よろしくね」と欠かさず声をかけます。持病は多々ありますが、体の声に寄り添い、自分の「よくなる力」を信じて日々過ごせることが幸せです。
また、健康を維持するためには日進月歩の情報を的確に収集することも大切です。
健康管理士の資格取得後は「ほすぴ」や「健康管理士ニュース」などで常に情報をアップデートし学びを継続できるので、とてもありがたいです。
健康管理士として、今後はどのような方向性で活動をしていきたいとお考えですか。
健康管理士として、今後はどのような方向性で活動をしていきたいとお考えですか。
人生100年時代を折り返してからは、見える景色も変わってきました。現在、高齢の母との同居で介護も経験していますが、この経験を自分自身の介護予防や介護をする方々の健康にもつなげたいです。
今後、加齢とともにますますいろいろなことを経験するでしょうが、健康管理士である私にとってはすべてプラスでしかありません。いくつになっても、ポジティブ・エイジングを大切に、年齢を重ねることに勇敢でありたい。そして、健康管理士としての深みを増し、これからも幅広い世代の方々に私らしく伝えてゆきたいです。