健康管理士の資格に興味を持ったきっかけ、選んだ理由を教えて下さい。
健康管理士の資格に興味を持ったきっかけ、選んだ理由を教えて下さい。
私は、主人が院長を務める歯科医院で歯科助手の仕事をしています。歯科助手には国家資格がなく基本的に口腔内を触ることができないため、患者さまの治療に貢献できることは限られます。この仕事を始めた頃は、自分には何ができるんだろう?と考えることも多くありました。
歯科助手の仕事に慣れ、経験を積んでいくうちに「メタボリックドミノ」の入口・最上流(つまりメタボの基本的な原因の一つ)に歯周病や虫歯が位置していることを知り、口腔環境と全身疾患に深い関連があることを理解するようになりました。そして、歯科にいらっしゃる患者さまは、歯の症状だけ解決できればいいという方が多かったのですが、お口の中の状況が悪いとそれが糖尿病や脳疾患、心臓疾患などにつながるということを患者さまに伝えたい!歯だけではない健康全般のお手伝いがしたい!と思うようになり、それをきちんと学べる資格を探していたときに「健康管理士」に出会いました。健康管理士になったら、今まで以上に患者さまに寄り添い、有益な情報提供をすることができるようになり、歯科助手としての貢献度も高まる姿をイメージできました。
健康管理士を特に魅力的に感じたのは、「全身の健康について多方面から学べること」でした。最初テキストや添削問題を見たときにはすごい量だったので、できるかな?と心配した部分もありましたが、いつも丁寧な添削とあたたかい言葉を添えて返していただけたので挫けそうな時も励みになりました。また、久しぶりの試験に対する不安もありましたが、きめ細やかな合格対策講座があったおかげで、試験日までに自信をつけて臨むことができました。特に、生活習慣病のメカニズムについて理解が深まったことは、仕事への活用に大きくつながっています。
健康管理士の資格を取得された後、どのように活動されていますか?
健康管理士の資格を取得された後、どのように活動されていますか?
現在、歯科助手としての私の主な業務は、患者さまとの相談・カウンセリングです。このコミュニケーションにおいて資格や知識がとても役立っています。
以前は、患者さまの歯の現状と治療について主に話していました。しかし、それだけだと治療を中断したりする方も結構多く、その後久々に来院されたときには糖尿病や大きな病気を患って多くの薬を飲むことになっていたりということがあり、残念な気持ちになることも多々ありました。でも、「健康管理士の資格取得」をきっかけに、歯の治療の大切さを自信をもって伝えることができるようになりました。
歯と全身がつながっていることをよくお話するようになってからは、「歯ってそんなに病気に関係あったなんて知らなかった」とか「ちゃんと最後まで治療に通う!」と言っていただけることが増えました。また、患者さまの「予防」に対する意識も高まるようになり、定期検診や予防治療を継続してくださる方が増えているのですが、そういう方の薬が減ったり、血圧が下がったなどの話を聞くと、とても嬉しい気持ちになります。
健康に暮らすために、ご自身のライフスタイルで気を付けていることを教えてください。
健康に暮らすために、ご自身のライフスタイルで気を付けていることを教えてください。
以前は、恥ずかしながら、仕事が忙しかったこともあり、栄養のことなどあまり考えず食べたいものを食べていました。しかし、健康管理士の学習や試験対策をきっかけに、栄養素をバランス良く揃えることやしっかりした食事を取ることの大切さを知ったことで、コンビニ弁当中心から自分で食事を作るようにもなりました。
また、子どもを授かって子育てを始めるようになってからは、添加物なども気にするようになり食材選びにも気を遣うようになりました。かけがえのない家族の健康のために、これからも食や健康の知識を充実させたいと思っています。
健康管理士として、今後はどのような方向性で活動をしていきたいとお考えですか。
健康管理士として、今後はどのような方向性で活動をしていきたいとお考えですか。
「お口の健康を通して患者さまのQOLを上げる」こと、そして「歯科医院は健康になれる素晴らしい場所」であると思ってもらえること、これが歯科助手であり健康管理士である私のミッションです。院内スタッフ全員と連携しながら、一人一人の患者さまに寄り添っていきたいと考えています
また、お口の中の環境を整えることは「何でも食べられる」という健康管理の基本を維持することであり、寝たきりにならない体づくりは歯科からでも十分に貢献できると思います。そのためにも、健康管理士の知識と歯科知識を融合したものを、患者さまだけでなく地域の方へも発信していく機会をつくっていきたいと思います。