健康管理士の資格に興味を持ったきっかけ、選んだ理由を教えて下さい。
健康管理士の資格に興味を持ったきっかけ、選んだ理由を教えて下さい。
元々料理をすることが大好きで、10代で調理師免許を取得しました。その後、結婚して子育てをしていく中で、「食」を取り巻く様々な問題を意識するようになりました。例えば、朝食の欠食やパン食の普及、「こ食」の問題、アトピーやアレルギー症状で悩んでいる人の増加、何よりもご飯と味噌汁を中心とした日本の伝統的な食文化の荒廃など。こうした現状を何とかしたい!と思い、食関係の勉強や資格取得を積んで料理教室を立ち上げました。
そして、私は“生活習慣病や認知症の方を一人でも減らしたい”という目標も掲げていたので、そのためには厚生労働大臣指定の講座で予防医学の知識が習得できる「健康管理士」がピッタリだと思い、9年前にチャレンジしました。昨年4月には「文部科学省後援 健康管理能力検定1級」も取得し、私の活動の大きな支えとなっています。
.健康管理士の資格を取得されて、どのように活用していますか? また、どのような手応えがありましたか?
.健康管理士の資格を取得されて、どのように活用していますか? また、どのような手応えがありましたか?
料理教室では、薬膳の考えを主体としてテーマを設定していますが、当然どれも病気予防や健康につながるものばかりです。そこで、ただ料理の方法を教えるだけではなく、食生活に関する相談や健康指導も交えながら行っています。このような時、健康
管理士の資格取得で勉強した内容がとても参考になっています。食事のことはもちろん、気に対する理解の仕方やちょっとした運動のコツ、心の持ち方などをお話させていただくのですが、教室に参加された方から「体調が良くなった」とのお言葉を頂戴した時は本当に嬉しい気持ちになります。
また、私どもの教室では、中国伝統医学講座や漢方アロマ経絡トリートメント講座などを行っています。その他、企業からの依頼で体に優しい商品やレシピ開発なども手がけたりしているのですが、それぞれの場面において、健康管理士として基礎から幅広く学んだ事や毎回楽しみにしている「ほすぴ」から得られる知識が、とても役立っていると感じています。
料理教室や講師活動を行っていく上で、気を付けていることや必要だと思われる心構えなどを教えてください。
料理教室や講師活動を行っていく上で、気を付けていることや必要だと思われる心構えなどを教えてください。
「和顔施(わがんせ)」を大切にしています。仏教用語で「和やかな顔で人と接する」という意味です。笑うことは氣の巡りを良くしてくれますので、教室では笑うことをとても大事にしており、生徒さんにも笑顔になっていただけることを心がけています。また、教室は、スタッフを含め私より目上の方が多いので、皆さん人生の先輩だということを念頭に置いて、「感謝の心」を忘れずにいつも敬意を持って接するようにしています。
健康に暮らすために、ご自身のライフスタイルで気を付けていることを教えてくだい。
健康に暮らすために、ご自身のライフスタイルで気を付けていることを教えてくだい。
薬膳料理と出会ってから、体重が20kg落ちました。薬膳の講師である私が健康でないと説得力がありませんから、健康には日々気をつけています。でも、特に難しいことは一切せず、朝ご飯を和食と決めています。洋食から思い切って毎朝和食に変えると、ご飯で満腹感が得られ10時の間食が不要になり、便秘や肩こりも解消しました。体調もすこぶる良くなり、笑顔の回数も増えたと思います。あとは、早寝早起きです。夜10時頃には就寝し、朝は4時頃に起床しています。遅くまで起きていると夜食が欲しくなります。そうなる前に寝る、これは経済的にも良いことです。さらに、簡単な体操や散歩、ストレッチをする時間も作っています。家族の健康維持も含めて、薬膳や健康管理士から得た知識や考え方が私の生活の大切な柱になっています。
健康管理士として、今後はどのような方向性で活動をしていきたいとお考えですか。
健康管理士として、今後はどのような方向性で活動をしていきたいとお考えですか。
食の健康とは、心と体、社会に関わる幅広いテーマだと考えます。小手先の技術、知識ではなく、より多角的に奥深く食の問題を見つめる事が大切だと考えています。そのため、自己研鑽の一環でプロ・アマ問わずの料理コンテストに挑戦したり、スタッフの協力を得てボランティアとして被災地に炊き出しに出掛けたりもしております。今年の10月には、「世界を驚かそう!米・米粉レシピコンテスト」で“最優秀賞・自民党総裁賞”を受賞することができました。
こうした経験を励みに、これからも「健康の大切さを伝えるプロ」である健康管理士として自己研鑚を継続し、日々スタッフと協力しながら、笑顔の絶えない楽しい教室づくりをしていきたいと思っています。